木造・鉄筋コンクリート(RC)・鉄骨造(軽量鉄骨・重量鉄骨)、S造の違いと騒音との関係性

アパート・マンションの騒音対策
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騒音被害を受けない為の賃貸物件の選び方

構造は鉄筋コンクリート(RC)を選ぶ

 物件の構造には大きく分けて、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート(RC)とあります。この構造で防音性が大きく違い、結論から言うと、騒音を気にするなら、「鉄筋コンクリート造」以外は考えられません。

[木造]
木造アパート・マンション

 築年数が古く、家賃も格安な物件に多く見られる構造です。木造建築は、木材が腐ってしまわないよう、風通し・防湿に重点を置いた構造になっています。しかし、その開放的な構造が原因で、防音性・遮音性が非常に低く、携帯電話の着信音や話声、トレイの水を流す音が壁をまたいで聞こえてしまう酷い物件もあります。築年数の浅い最近の物件であれば、遮音シート、ガラスウール、アルミサッシなどで適切な防音対策を施したものもあるでしょうが、基本が防音性の低い建築物には違いありませんので騒音を気にさせる方は選ぶべきではありません。

[鉄骨造(軽量鉄骨・重量鉄骨)、S造]
鉄骨造(軽量鉄骨・重量鉄骨)S造アパート・マンション

 2、3階立ての小作りなアパートに多い鋼材構造の建築物です。建築の際のコストが低めで、広い間取りを確保できるので、アパートの多くがこの構造です。みなさんご存知のレオパレスも、鉄骨造の物件が多いです。軽量鉄骨造と重量鉄骨造の違いは、鋼材の厚さの違いです。厚さが6mm以上の構造用鋼材を使用した建築物を「重量鉄骨造」、6mm以下のものを「軽量鉄骨造」と言います。防音性の違いはほとんどありませんが、鉄骨造自体が防音性の高い構造ではありませんので、騒音が騒音を気にさせる方は選ぶべきではありません。

[鉄筋コンクリート(RC)]
鉄筋コンクリート(RC)アパート・マンション

 マンションタイプに多い構造で、鉄筋入りコンクリートで作られた建築物です。鉄骨造・木造に比べ、断然防音性に優れています。さらに、鉄筋コンクリート造には、柱で建物を支える「ラーメン構造」タイプと 鉄筋コンクリートの壁で建物を支える「壁式構造」タイプががあり、壁式構造タイプの物件はさらに防音性に優れています。ラーメン構造と壁式構造の見分け方ですが、ラーメン構造の場合、天井と壁の隅や壁や部屋の角が梁や柱で出っ張っています。壁式構造は、逆に部屋に何も出っ張りがありません。(※右下の図を参照して下さい)


ラーメン構造、壁式構造

 マンションとアパートの違いに明確な定義はありませんが、エレベーターが付いていたり、高層住宅だったりと、マンションはアパートに比べ、上質な物件を指すことが多いです。よって、若干、家賃も高く、単身向けの(1K、1DK)向けの物件は少なめです。しかし、騒音被害に合わない為には、鉄筋コンクリート造の物件を選びましょう。


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